• スペシャルインタビュー④

    (スペシャルインタビュー①~③は「胡蝶綺新聞 壱・弐・参」に掲載されてます)

    監督:阿部記之 & キャラクターデザイン:中嶋敦子

    • ■帰蝶が「男性」というアイディアはどのように生まれたのでしょうか?

      中嶋さん:それは私ですね。帰蝶は結局信長との間に子供を産まないじゃないですか。別の側室の「吉乃」とかが子供を産むわけで。そうなると、帰蝶の立場があまりにも可哀想かなと思い、男だったら子供出来なくても当然なので(笑)そこからの発想で…途中で帰蝶は退場するんですけど、それは結局信長の為に身を引いて。それが女性同士だとちょっと…ていうのが男性だと子供産めないし、世継ぎの為に身を引くというのがしっくりくるので。

    • スペシャルインタビュー01
    • ■最初は、帰蝶は女性という設定だったのですか?

      中嶋さん:最初から男性でした。男性がいいかなと言ったら、意外とすんなり通って(笑)

      阿部監督:ある意味でたまたまなのかも知れないけど。この時代(戦国時代)は男性、女性というジェンダーではない愛し合い方というのが割とあって、もちろん女性ファンに向けて多少サービスという面もあるんですが、それを思いっきりそういう風には描きたくない。ただ、そういう時代だということはちゃんと描きたいという部分がありました。あとは、身を引くという部分に関しても、帰蝶の心はあくまで女性なんですが、性は男で産まれて、歴史上は道三の娘として、また刺客として育てられたという色々な要素が、歴史上の事実と相反せず、割といい感じに信長の心の中に入り込めそうな話になったので、結果的にいいバランスで(帰蝶が男という要素が)入っていると思います。

    • スペシャルインタビュー02
    • ■作っていく途中で当初と大きく変わったキャラクターはいらっしゃいますか?

      中嶋さん:信勝ですかね。

      阿部監督:信勝は最終的に信長と敵対して死ぬという設定は史実としてあるんです。信長と信勝のこの時代がゆえの争いは史実上は決まっているんですが、実際どういう気持ちでそうなったのかという部分に関しては、(僕たちが)作り出した信長というキャラクターが弟に対してどういう風に接してどう問題が起きてという時に、兄弟として仲良くしていきたいという気持ちに対し、城持ちになった故に力関係のバランスがあってぶつからざるを得なくなり、兄弟愛に強いが故に闇落ちをしてしまうという解釈が一番ドラマチックだなという話になりました。歴史好きの人から見てもあまりにも違和感のあるものにはしたくなかったので、設定考証の方とも調整を行いながら進めていきました。

      米森P:「大蛇」の話は実際に「信長公記」の中にあるんですよね。ちゃんと沼地の跡地があって、エッセンスを得ているんです。

    • スペシャルインタビュー03
    • ■信長と他のキャラクターとの関係性で好きなものは?

      中嶋さん:やっぱり信長・恒興ですね。信長はとっても甘い考え方なので、恒興がサポートに入ってフォローしているって感じ。言いたい放題いいながら(笑)その関係性が好きですね。

    • スペシャルインタビュー04
    • 阿部監督:ドラマとして一番頑張ったところでいうと信長と信勝のところです。封建社会のなかで、揺れ動きながら、でも最後は「兄さん」と言って死ぬというのは熱いドラマになったかなと思ってます。
      今回の信長はワンクールで10年ちょっとを描いているので、どうしてもはしょりながら進めることになっちゃって、本当はもうちょっとじっくりやった方がさらに物語として伝わるのかなと思いながらも、見ている方に想像してもらうしかないかなと(笑)

    • スペシャルインタビュー05
    • スペシャルインタビュー⑤へ続く!

  • 胡蝶綺新聞【参】(2019年9月発行)

    • 9月発行 胡蝶綺新聞【参】01
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